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レオナール・フジタ展

年末に、上野の森美術館で開催中の「レオナール・フジタ展」に行ってきました!

拍手[1回]



この展示を見に行くまで、私はほとんど彼のことを知らなかったんですが、行こうと思ったいきさつには、ちょっと不思議な縁がありまして…。

初めて彼の名前を知ったのは、新聞の記事で読んだ時でした。
その時は「へー、そんな日本人がいたんだぁ」くらいにしか思わなくって、すぐに彼のことは忘れてしまいました。

その後、図書館でなにげなく手に取った小説を借りて、それを読んでいた時に、その小説のある場面で突然彼の名前が出てきたんです。
その時は「なんか聞いたことある名前だなぁ…どこで聞いたんだっけ…」てな感じですぐにピンとこなかったんですが、気になって思い出しているうちに、先日の新聞で読んだ人だ!と、気付いたわけです。

その小説では、主人公が訪れた家の中に藤田嗣治の作品が飾られていた、という、そこまで重要な意味はない描写なんですが…。

なんとなくその偶然に運命を感じたので(笑)、調べてみたら、ちょうど東京で彼の作品展をやっているとわかりまして。
てか、新聞に載ってたのは、そういうタイミングだったからなんですけどね(笑)その時は気付かなかったけど。

ネットでちらっと見た作品は、西洋の宗教画を思わせるものや、あまり色のない白っぽいものばかりで、正直あんまり好きになれそうにありませんでした。
(西洋の宗教画って、不気味な感じを受けてしまって苦手なんですよね…。)

でもまぁ行って実際に見てみないと始まらない!てなわけで、初めて上野の森美術館に行きました。
美術館に、開館前に並んだのも初めてでした(笑)

実際に見た彼の絵はとても繊細で美しくて、とても油彩とは思えませんでした。
透き通るような肌とか、柔らかな髪の毛とか、素晴らしい。
彼の目指したものなのか、それとも彼だからこそできたものなのか、その辺はよくわからないけれど、彼はきっと「日本人として西洋画を描いた」ということなんだろうなぁ、と感じました。
彼が晩年に描いた宗教画は、私が今まで見てきた中で一番、そして唯一好きだと思える宗教画でした。青や緑の色が、とても美しかった。

彼が私に伝えてきたメッセージは(私が受け取ったと言ったほうがいいのかもしれないけれど)、上手く言葉にはできませんが、きっとこれからの私に少なからず影響を与える予感がします。

1つのことに気付いて、また少しだけ、見える世界の色が増えて、何かとリンクして、そうやって世界はできていく。


「レオナール・フジタ展」は、上野の森美術館では1月18日まで開催しているそうです。
その後は福岡、最後に仙台で展示されるみたいです。
レオナール・フジタ展スペシャルサイト


<拍手コメントレス>
>Beeさん
あけおめ!ご無沙汰してます。
大変そうな理由は猫のウワサで聞きました(ぇ
楽しみですね♪また遊びに行かなくっちゃ!
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