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佐藤さんの和紙

去年の12月に参加した名古屋クリエーターズマーケットで、和紙職人の佐藤さんに出会いました。
その後3種類の手漉きの和紙を送っていただき、それに絵を描かせていただくことになりました。

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その作品を先日やっと先方にお届けすることができまして。
喜んで下さったようなので、良かったです。

和紙職人、と言っても、佐藤さんはそれを職業にしているのではなく、和紙作りはあくまで趣味だそうです。
なぜなら、佐藤さんの作られる和紙は、専業の紙漉き人でも「とても採算が取れない」と言って手を出さないようなものだからです。古文書の補修に和紙を探していた宮内庁から、製法を見たいという非公式の打診もあったという話。

私は和紙には全然詳しくないし、これまでほとんど触ったことないですが、佐藤さんの和紙はものすんごく薄くて、しなやかで、それでいて温かみのある和紙でした。
こないだロフトで売ってる和紙を見てみたけど、それは比べ物にならないくらい厚かった(笑)

佐藤さんはそうやって趣味で和紙を漉きながら、手紙用に自分で使ったり、知り合いや、気に入った作家さんに譲ったりしているそうです。

そんな素敵な和紙に作品を描けるなんて!
…と感激して、気合い入れて描かせていただきました。
以前描いた猫が花束を持っている作品を、というリクエストだったので、それを描かせていただいたんだけど、前にも言ったように、私はほとんど感覚で描いてるので、最初はまたこの絵が描けるかどうか、すごく不安でした。
それに、和紙に絵を描いたこともなかったので、絵の具を塗ったらどうなるかもわからなかったし…。
アートスクールの先生に相談もしてみたけど、先生もこんな和紙に絵を描いたことはないから、結局やってみないとわからない、ということになりまして(笑)

そんなこんなで、描いた作品がこちら↓

線画。


和紙独特のにじみが。そして薄いので、下まで濡れる…!すごい。


完成。

思っていたほどにじんだり紙にしわが寄ったりということもなく、さすが超高級和紙、と思いました。
だって佐藤さんの目指している和紙は、「千年以上たっても生きている和紙」、だし。今残ってる古文書みたいな。

和紙と、私の作品みたいな洋の絵と、洋の画材の組み合わせ。
なかなか面白いと思いました。
今後はまた、和紙に作品を描いたり、和紙を作品にミックスさせたりすることも考え中。
…でも、ロフトの和紙はやだな(笑)
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